力強い印象を与え料理を美味しく彩る
土の温かみも魅力の福岡「小石原焼」

2022.10.11

JTCW2022参加店舗のバイヤーが、全国の産地に足を運んだ様子を紹介する
“バイヤーズレポート”。
昨年から参加している老舗文具店「銀座 伊東屋」。今年は福岡県東峰村が産地の小石原焼を取り扱います。初めて訪れた東峰村は5年前の豪雨災害の爪痕が未だに残っていて復旧作業が続いていました。

小石原焼 [福岡]

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銀座 伊東屋 [東京 銀座]

東峰村を訪れた感想を教えてください。

美しい日本の自然が広がるのどかで素敵な場所でした。ただ、5年前の豪雨災害の復旧作業が今もまだ行われていたことに驚きました。自然と共に生きるということは生易しいことではないんだな、と改めて感じました。

創業350年のやまさん柳瀬窯元は本窯十統の一つ

50件以上の窯元がある東峰村の中で、もっとも歴史あるやまさん柳瀬窯元さんを訪問させていただきました。工房にギャラリーが併設されていて、見学させていただいている間も多くのお客様が訪れていて作り手とお客様の距離が近いのはとても素晴らしいことだなと感じました。

小石原焼の特徴技法である「飛びカンナ」

小石原焼の魅力はどんなところだと思いますか?

和食でも洋食でも、素朴な料理でも小石原焼の器にのせるとそのお料理を引き立ててくれる、シンプルだけれど力強い焼き物だと思います。日常使いにピッタリです。飛びかんな体験をした器を焼いて送ってくださったのですが、丈夫で手に馴染むのでとても使いやすく、料理が美味し感じられて毎日使っています。

やまさん柳瀬窯元の登り窯

どんな器を取り扱うのですか?

小石井原焼というと黒呉須や茶呉須などがよく知られているかと思うのですが、今回はあまり使っていない薄い青の釉薬を使った器を作っていただくことにしました。もちろん、黒呉須や茶呉須も扱います。飛びかんなや刷毛目など、小石原の特徴的な柄のそば猪口や小皿や大皿など、種類も豊富に取りそろえる予定です。昨年もJTCWで器を扱いトータルライフスタイルスペースで販売したのですが、想像以上に盛況で早々になくなってしまったので今回はそのようなことがないようにお客様のご期待に応えたいと思います。

素朴で力強く料理を映えさせる日常使いにぴったりな小石原焼