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report 2017.10.12

from Editors

JTCW2015から今年で3回目の参加となるファーバーカステル 東京ミッドタウンは、色鉛筆やペンなどの筆記用具の老舗です。オープンな明るい店内には色とりどりの筆記用具が並び、幼いころの文房具への憧れを思い起こさせます。
JTCWではこれまでにも、そんな思いに応えるかのように子供の豊かな成長をサポートする工芸品との取り組みをしてきました。JTCW2015では、「播州そろばん(兵庫)」JTCW2016「加茂桐箪笥(新潟)」、そして今回は「宮城伝統こけし (宮城)」とのコラボレーションです。
ドイツの老舗文房具メーカーにかかると、こけしの見え方もだいぶ違って見えるかもしれません!
今回は、弥治郎こけし村を訪問した際のレポートをお届けします。

BUYER’S REPORT

今年の取組み先は「宮城伝統こけし」となり、産地訪問として宮城県白石市の弥治郎こけし村を訪ねてきました。この弥治郎こけし村には、こけし職人の方々の工房がいくつもあります。周辺に温泉街やウィンタースポーツを楽しめるエリアが広がり、観光地としても有名です。

山と緑に囲まれた、とても美しいところです。

弥治郎こけしは、ベレー帽を被ったような可愛らしい頭部と、ろくろ模様が多用された胴体が特徴的で、「可愛らしさ」では筆頭格とも言われます。元々は子ども向けの玩具として作られましたが、その完成度から大人のコレクターからの注目も非常に高いのが近年のトレンドです。

まずは、こけしの歴史などのお勉強から。
弥治郎こけし村では作品展示館でこけしの歴史を学ぶことができるほか、実際にこけし工人(こけしを作る職人さんは、職人ではなく工人と呼ぶそうです)の仕事を間近で見ることができます。また、訪れた人が楽しめるよう、こけしの絵付け体験などの催しが定期的にあります。
こちらは、併設の売店です。おびただしい数のこけしが、林のように鎮座しています。これだけたくさんのこけしを見たのは初めてでした。

こけしはご存知の通り、木を削り出してひとつひとつ作られます。
用いられるのは、「ミズキ」。水分が多いので1年ほどしっかりと乾かしてから加工に入ります。割り箸の原料としてもよく使われる、日本人にとってなじみのある木材のひとつと言えるでしょう。

ミズキをろくろの削り機にセットして削っていきますが、ものすごいスピードで回る削り機をうまくコントロールするのが職人技。
こけし職人は、少なくとも3年は師匠の元で修行を行ってから、独立していきます。
写真の若手職人の方は、木材に左右から削りを入れてコマを形どっている最中でした。
コマやけん玉、ハト笛などの木製玩具も、こけし製作のバリエーションなのです。

弥治郎こけし村で見つけた面白いシーンをご紹介いたします。
こちらは、集落の中にある「こけし神社」です。正式名称は「小野宮惟喬親王神社」といいます。毎年1月2日に裃(かみしも)を着て、大雪の中こけしを作ります。完成したらこの神社へ奉納し、その年の無病息災を祈念します。また、こけしのような子を授かる子宝・縁結び神社としても知られているそうです。

こけしのふる里を訪ねて、どのこけしも益々愛らしくと感じるとともに、1体1体が、木から丁寧に作られたということを体感できました。
見て可愛らしく、手にすると木材の温かみが伝わる弥治郎こけしは、「木」にアイデンティティをもつファーバーカステルともベストマッチします。

ファーバーカステルと伝統工芸とのコラボレーションは3年目を迎えました!
今年は「弥治郎こけし」のセレクトアイテムをファーバーカステルのお子様向け画材とコーディネイトし、東京ミッドタウンで販売いたします。ただ今、ギフトでも最適な組み合わせをご紹介するべく、企画中です。ぜひ、お立ち寄りください!

COLLABORATION

ファーバーカステル 東京ミッドタウン JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK 2017六本木エリア
ファーバーカステル 東京ミッドタウン この店舗に行く

参加産地と店舗では、春から二人三脚で企画を進めており、産地への訪問もこのイベントの重要な取り組みの一つです。産地「作り手」とお客様「使い手」をつなぐ店舗の「売り手」には、とても重要な役割があります。「作り手」の制作にまつわる様々な苦労や想いを、商品を買って使ってくださるお客様に伝えられるのは「売り手」だからです。
JTCWでは、開催期間中に並ぶ商品がどのような環境で生まれ、作り続けられてきたのか。どのようにしてそれらが今回並ぶことになったかの経緯も紹介したいと考えています。
そうすることで、工芸品に接する際に少しでも身近に感じてもらい、興味を持ってもらえたら、このイベントもより楽しんで参加いただけるでしょう!

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