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report 2017.10.02

from Editors

JTCWに2015年より3回連続参加となる「かまわぬ丸の内店」。新丸ビル内の店舗は温かみのある雰囲気で、日本てぬぐいの多彩なデザインが目を引きます。豊富な商品知識をもったスタッフが、気さくに出迎えてくれます。
2015年は「村上木彫堆朱(新潟)」昨年は「奥会津編み組細工(福島)」とコラボレーションし、産地との深い対話を経て扱う商品を決めてきました。今回もその姿勢は変わりません。
今年の取組先である砥部焼の愛媛県を訪ね、作り手と対話を重ねてきました。今回は砥部焼の新しい挑戦となるかまわぬとの新商品の開発の他、砥部焼オリジナル手ぬぐいを制作します。手ぬぐいと合わせたギフト提案や売場でのスタイリング提案など、今回は新商品の開発だけでなく、新しい売り方の提案をするそうです。イベント終了後も手ぬぐいは砥部の産地でも販売する予定で、新しい売り方の提案が、産地で生かせることは大きいと作り手さんもおっしゃっているそうです。作り手と売り手がお互いに有益にな取り組みをすることが、産地との取り組みをするうえで大切だと考えているとのことです。

BUYER’S REPORT

日本てぬぐいを販売する店舗として、また、積極的に各支店内外でイベントを展開する店舗として、既にとても多くの産地と取引をしています。
これまで店舗で扱ったことのない工芸品と取り組むのがJTCWのルール。
初参加の2015年は新潟の村上木彫堆朱、昨年2016年は福島の奥会津編み組細工とコラボレーション。そこで今回は、てぬぐいとの相性も鑑み、初めて焼物の産地と組むことにしました。
夏の気配が色濃くなる6月中旬、愛媛県伊予郡砥部町へ2日間の日程で訪問してきました。
初日は資料館の見学に始まり、売り場見学や物産館見学、さらに岡田陶房と中田窯という2か所の窯元見学。さらにそのあと、今回のJTCWの企画会議として、数軒かの窯元が集まり貴重な意見交換をすることが出来ました。
また、次の日も梅山窯を見学しました。

左 砥部焼伝統産業会館。砥部焼の成り立ちから現状までを資料館を見ながら学びました。また問題点や課題についても伺い意見を交換することができました。/右 親しみやすい砥部焼は手ぬぐいとの相性もよく、新たな売り方の展開に期待が高まります。

左 この白い石のようなものは、上に粘土をのせて、手でたたいて楕円形のお皿の形を作る【たたき】という技法に使われる型だそうです。見慣れない道具がたくさんあり、用途を聞くとその形である必要な理由が明確になり、思わずうなってしまいます。/右 岡田陶房の電動ろくろのワークスペース。きれいに整頓されていて居心地がよさそうです。

梅山窯の工房内と制作風景の様子

左 釉掛けの様子。/中央と右 焼き上がりを待っています。

今回の訪問で、他の産地でも共通する状況があるようだということに気づきました。販路なども多様化する現在で、作り手がターゲットをなかなか描けないようだ、ということもその一つです。また、産地の作り手と前向きな議論を重ねられたことは大きな収穫でした。
作り手と消費者である使い手の皆さんの間に立ち、売り手であるバイヤーが、作り手の抱えている問題点や課題を整理し、マーケットのニーズを産地に届けることが大切です。消費者やマーケットニーズだけを重視するのではなく、逆に、産地の伝統的なモノづくりだけを重視するのでもない。JTCWでの取り組みは、いかに産地の特徴を生かしながら、消費者のライフスタイルに寄り添う定番品をチャレンジできるかに意味があると思います。今回の取り組みが、今後の商品製作の参考になればよいと思っています。
今回は、砥部焼の紹介の他、てぬぐいと砥部焼を組み合わせたスタイリング提案、砥部焼柄てぬぐいの作成などを進める予定ですので、今秋のJTCWをお見逃しなく!

COLLABORATION

かまわぬ JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK 2017丸の内エリア
かまわぬ 丸の内店 この店舗に行く

参加産地と店舗では、春から二人三脚で企画を進めており、産地への訪問もこのイベントの重要な取り組みの一つです。産地「作り手」とお客様「使い手」をつなぐ店舗の「売り手」には、とても重要な役割があります。「作り手」の制作にまつわる様々な苦労や想いを、商品を買って使ってくださるお客様に伝えられるのは「売り手」だからです。
JTCWでは、開催期間中に並ぶ商品がどのような環境で生まれ、作り続けられてきたのか。どのようにしてそれらが今回並ぶことになったかの経緯も紹介したいと考えています。
そうすることで、工芸品に接する際に少しでも身近に感じてもらい、興味を持ってもらえたら、このイベントもより楽しんで参加いただけるでしょう!

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