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report 2017.10.04
genten monococoro GINZA SIX × 薩摩焼 (鹿児島)

from Editors

今年初参加の、「genten monococoro GINZA SIX」です。オープンが大きな話題となり、今なお来場者を快調に増加させているGINZA SIXにある店舗で、職人が「こころ」をこめて作りあげた「もの」を多くの人々の「こころ」にお届けするgenten(ゲンテン)の新業態ショップです。レザーグッズの他、他業種や独自に各地で開発した次世代の職人達と取り組んだ工芸技術が光る小物たちなどを展開しています。取組み先の薩摩焼は鹿児島県へ訪問。桜島のふもとの大地を感じ、風土を体験され、産地の方との交流を経て、アクセサリーを新しく開発する予定とのことです。届いたレポートからは、薩摩焼といっても制作する方によって表現が様々ということと、それゆえ土地文化も含めてみるべきものがとても多いということが伝わってきました。より薩摩焼の魅力を伝えるためにも、期間中は実演も企画中です。

genten monococoro GINZA SIX × 薩摩焼 (鹿児島)

BUYER’S REPORT

8月上旬に、JTCW取組み先の産地がある鹿児島に到着しました。この頃、最高気温は37度。日差しも強くじっとしていても体中から汗が噴き出してくる感じです。台風が近づいているようで、出迎えてくれた桜島の上空はすっぽりと雲に覆われています。

まずは、鹿児島県薩摩焼協同組合を訪ねました。理事長はあの西郷隆盛氏の曾孫だそうで、確かに上野の銅像の面影が感じられます。2018年大河ドラマ「西郷どん」の影響もあり、各方面のお仕事でお忙しいようです。西郷氏はオリジナルで芋焼酎も販売しているそうです。因みに写真は、右なんと10升瓶・左2.5升瓶。思わず撮影したくなるサイズです。

左 鹿児島県薩摩焼協同組合理事長 西郷隆文氏/右 芋焼酎西郷蔵

ここからは、予め協同組合に紹介して頂いた窯元を順に訪問します。

まずは、龍門司焼企業組合です。300年以上の歴史を持つ黒薩摩焼を製造しています。戦火で消失した各窯元を戦後に1か所に集約して戦後再建した工房となっており、写真の登り窯は現在年2回しか焚かないそうです。

龍門司焼の制作風景を見せていただきました。原料を山で採取し、粘土から製造しています。材料収集からすべてを一貫して手掛ける窯元さんは、全国的に見ても少なくなってきているのではないでしょうか。

左 龍門司焼 窯/右 薩摩焼窯元紫陶 白薩摩 (実演・販売予定)

次に、薩摩焼窯元紫陶に伺いました。白薩摩を制作されていて、アーティスティックなご主人の絵付けを奥様がアクセサリーに仕立てます。

訪問時、オリジナルの可愛らしい器でおもてなしして下さいました。心遣いを感じます。一緒に添えられた鹿児島のお菓子も非常に美味しかったです。ここでのお話しで、期間中に店舗内で実演をして下さる予定となりました。詳細は改めて、JTCWのホームページなどでお知らせします。

次に訪問したのが、15代続く窯元さんである、苗代川焼 荒木陶窯です。来年の大河ドラマ「西郷どん」で、西郷隆盛がお酒を飲むシーン用の器制作を依頼されました。写真が、その当時を意識して制作された器で、赤土×黒釉が美しいです。黒釉の豊かな艶感が、お酒の味わいを一層引き立ててくれます。

その一方で、奥様がそらきゅう(底に穴のあいた鹿児島ならではの杯。高台がなく指で穴を塞がないといけないため置けない…!)を多肉植物の鉢にアレンジするというナイスアイデアに出会うことが出来ました。こちらは店舗でも販売予定です。ぜひ見にいらしてください。

左/右 苗代川焼 荒木陶窯

薩摩焼の窯元は、鹿児島県内中に散らばっており、車移動で周ったために非常にタイトなスケジュールとなりました。実はゆっくりご飯を食べる時間もなく、最終日にやっとありついた薩摩地鶏のとり刺しです。本場の鮮度は言葉を失うほどで、力強い噛みごたえと濃い味で鹿児島を感じました。帰途、空港へ向かう途中、島津氏別邸の仙巌園へ行きました。こちらの広大な庭園や石段、門は「篤姫」のロケに多く使用されたとのことです。鹿児島を舞台にした大河ドラマはこれまでにも意外と多く、県内でも来年の「西郷どん」への期待が端々に感じられました。

左 薩摩地鶏/右 仙巌園

今回の産地訪問では、窯元の代表者様にお話を伺い、商品を拝見してきました。それぞれの窯元は鹿児島県内広域に点在しているため、移動時間が長くなり効率的に周る事が難しかったものの、県内中を回った甲斐があり非常に有意義でした。
様々な窯元を回ったことで、各系統の窯元でバラエティに富んだ焼き物をみることができました。想像以上に薩摩焼自体が多様な焼き物であることを実感し、その可能性を感じました。
実際に種類を見ることで、店頭での販売向け商品の他に、タイルや鉢として利用等インテリアとして店舗ディスプレイに使用出来そうな焼き物も紹介して頂いたり、JTCWというイベントに留まらず、ブランドとしても全店に展開等、継続的に交流させて頂き、幅を広げていく可能性を感じました。まずは今秋の展開にご期待ください!

COLLABORATION

genten monococoro GINZA SIX × 薩摩焼 (鹿児島) JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK 2017銀座・有楽町エリア
genten monococoro GINZA SIX この店舗に行く

参加産地と店舗では、春から二人三脚で企画を進めており、産地への訪問もこのイベントの重要な取り組みの一つです。産地「作り手」とお客様「使い手」をつなぐ店舗の「売り手」には、とても重要な役割があります。「作り手」の制作にまつわる様々な苦労や想いを、商品を買って使ってくださるお客様に伝えられるのは「売り手」だからです。
JTCWでは、開催期間中に並ぶ商品がどのような環境で生まれ、作り続けられてきたのか。どのようにしてそれらが今回並ぶことになったかの経緯も紹介したいと考えています。
そうすることで、工芸品に接する際に少しでも身近に感じてもらい、興味を持ってもらえたら、このイベントもより楽しんで参加いただけるでしょう!

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