JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK 2018

Buyers Report Index > Buyers Report No.15

Buyers Report

バイヤーズレポート

信楽焼(滋賀県)

しがらきやき/Shigarakiyaki

目利きバイヤーが工芸品の故郷を訪ねて、現地の様子やその魅力をレポートするBuyers Report。
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From Editors

「かまわぬ 丸の内店」の今年のコラボレーションは滋賀の「信楽焼」。日本手ぬぐいを販売し、各産地と取組も豊富な店舗のバイヤーが、日本六古窯のひとつに数えられる信楽焼のつくり手とどのような提案が可能なのか、今後更に対話を重ねていくきっかけとなる産地訪問となりました。

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焼成前の作品たち

今年のJTCWでお取組みするカネフサ陶苑様、小川顕三陶房を訪問し、制作のこだわりや今後の展望についてそれぞれ伺いました。小川さんには実際に陶房内をご案内していただきました。またイベントの際に展開する商品のセレクトなどを行いました。カネフサさんでは、伝統工芸会館や県立の陶芸の森にご案内していただき、信楽焼の歴史や産業の説明をしていただきました。

小川顕三陶房の風景
信楽の土の柔らかさが伝わる
信楽高原にある「滋賀県立陶芸の森」

信楽焼と言っても業種や商品の種類の幅はとても広く、一般的に狸の置物のイメージが強いけれど、穴窯で焼いている古陶の作家、電気釜で焼き、均一された物づくりをされている作家、陶器メーカーで信楽らしい大きいバスタブや壺、傘立てなどを量産されている会社など多岐にわたります。その産地の原型や本流、その土地の焼物の特徴を「語れるか語れないか」は今後産地にとって、大きな差となって表れていくように感じました。