Buyers Report 2019.10.16

大胆さと繊細さを兼ね備えた、使ってみたい!と思わせる器

小代焼 × プレインピープル日本橋髙島屋S.C.

小代焼 しょうだいやき

目利きのバイヤーが工芸品の故郷を訪ねて、産地のようすや製作風景をレポートするBuyers Report。 熊本県荒尾市にある小代焼きの故郷を訪問。小代瑞穂窯の窯元、福田るいさんの作業現場を見学し、たくさんの魅力的な作品に出会いました。

DATA
工芸品名小代焼しょうだいやき
故郷熊本
訪問先小代瑞穂窯
FROM BUYER

オリジナルの服を主体とした衣食住のライフスタイル提案型コンセプトストア。月1回のペースで、器の個展などのポップアップストアを開催。 お店は、昨年の9月にオープンした日本橋髙島屋の新館3階にあります(高島屋本館にもつながっています)。
プレインピープル日本橋髙島屋S.C.のバイヤーが、小代焼の生産地を訪問しました。

Report

JR大牟田駅から車で約40分。福岡県との県堺に近い、熊本県北部にある小代焼きの郷、荒尾市を訪ねました。今回お会いしたのは、小代瑞穂窯の窯元、福田るいさん。 さばさばとした印象の姉御肌の女性で、“るいさん”と呼ばれて地元の方々に慕われていました。 るいさんは大学卒業後、益子で人間国宝となった島岡達三氏に師事。その後、地元に戻ってお父様の福田豊水氏とともに作陶を始め、小代瑞穂窯の2代目窯元になりました。

私たちはまず、小代瑞穂窯の母屋を訪れて、展示されていた作品を鑑賞。そこには人気商品の一つである、一人用茶こし「ちゃぷちゃぷ」もありました。

また、母屋の外には大きなテントが張られていて、たくさんの作品がストック。大胆さと繊細さを兼ね備えたるいさんの作品は、どれも食卓で食べ物が盛られた姿が想像できる、“使ってみたい!”と思わせる器ばかりでした。

1632年に細川忠利が陶工たちをともない小岱山麓に窯を開いたのが、小代焼きの始まりとされています。窯元は、熊本の北部、荒尾市や南関町などを中心に点在。小代瑞穂窯は木々に囲まれた広い敷地の中にありました。
工房で、るいさんのろくろの実演を見学。その姿も実にカッコ良かったです。
工房の敷地内にも数々の作品がさりげなく陳列されていました。
本と雑貨とおいしいものが楽しめる大牟田駅近くのお店「Taramu Book & Café」。こちらでは、店内の装飾に小代瑞穂窯のタイルが使われ、るいさんが作った「アルファベットマグネット」も販売されています。

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