松山空港に到着してまずは腹ごしらえと空港内の郷土料理の店かどや、で昼食。そのお膳にはいきなり梅山窯さんの器が登場。嬉しい出会いです。
砥部町は松山から車でほぼ30分程、愛媛のほぼ中央に位置しています。
今回の取り組み先である「梅山窯」は砥部で一番歴史の古い窯元です。梅山窯の古陶資料館には貴重な陶器はもちろんの事、棟方志向、柳宗悦の書などもあり大変興味深く見学しました。砥部焼は白磁に染付の印象がありますが、資料館にも展示されていた、まるで象牙のような色合いの無地でフォルムがやさしく美しい淡黄磁との出会いも驚きでした。淡黄磁は1890年に向井和平により創始され、1893年にはシカゴ万博にも出展され高い評価を受け、賞をとっています。ネーミングも美しいと思いました。
梅山窯には、大正の初めに朝鮮半島に渡り帰国後、朝鮮の白磁復興の為に梅山窯を訪れ指導しています。いまや砥部焼の代名詞ともいえる唐草柄は、もともとは梅山窯のオリジナル柄です。イランのタイル柄からインスパイアされたそうです。
梅山窯さんでは古陶とは別に今まで作られた器、そして販売所にはかなりの型数、絵柄の器が展示販売されています。魅力的な物が多かったのでセレクトが難しかったのですが、JTCW用に型数も6型、柄は20柄程度に絞りました。せっかくの機会でしたので私どもが服のフリントにつかったオリジナルのスプーン柄のカップや丼、そしてもともと梅山さんがお持ちの印判柄も特別に他の器にのせて頂いたりと素敵なコラボ商品も作って頂く事になりました。そして希少ではありますが今でも作られている淡黄磁もJTCWの会期中に販売させて頂く事になりました。
JTCWでは器だけではなく、梅山窯さんお持ちのめずらしい写真も一緒に飾れそうです。