Buyers Report 2019.10.17

800年の伝統の重みを感じさせる登り窯

丹波立杭焼 × 丹波立杭焼 窯元

丹波立杭焼 たんばたちくいやき

目利きのバイヤーが工芸品の故郷を訪ねて、産地のようすや製作風景をレポートするBuyers Report。
たくさんの窯元が軒を連ねる、丹波立杭焼の郷。伝統を守りながら、個性的な作品を生み出し続ける製作現場のようすをレポートします。

DATA
工芸品名丹波立杭焼たんばたちくいやき
故郷兵庫
訪問先丹波立杭焼
FROM BUYER

世の中に溢れる『衣・食・住』にまつわる様々な品物の中でも、日本各地に古くから生活の中で受け継がれてきた素朴で美しい手仕事の品々。現代の生活の中に取り入れたい物や次の時代に残していきたい日本の手仕事を、そのモノの背景にある物語と共にご紹介します。
MARKUSのバイヤーが、丹波立杭焼の郷を訪ねました。

Report

最寄りの高速インターを降りて、なだらかな上り下りを繰り返しながら田畑が広がる田舎道を走ること数十分。視界が開けると、一本道の山側の斜面には窯元のある民家が建ち並んでいました。

お店に並ぶのは生活雑器が中心でしたが、丹波独特の力強い土瓶や伝統の蝋燭徳利などもあり、現在はほとんど作られていない古い大甕が屋外に置かれているようすが印象的でした。また、60あるという窯元は代々続いている古い家が多く、皆さん昔からの顔なじみで、同業者同士の結束も強いのだとか。

丹波最古の登り窯です。さすが800年の歴史をもつ産地。いたるところに登り窯があり、ほとんどの窯元がガス窯・電気窯・灯油釜・薪窯などを複数基所有しているそうです。
70歳を超えてもなお現役を続けている俊彦窯の清水俊彦さん。作品や仕事場を見せていただきながら、いろいろな話をうかがいました。

それぞれに個性的な6つの窯元を訪問。軒の窯元様にお声掛けして、これぞ丹波焼という伝統的な器から、カラフルでおしゃれな現代的なものまで、たくさんの作品を見せていただきました。

丹波 雅峰窯
丹波 丸八窯
丹波 豪人窯
丹波 俊彦窯
丹波 丹窓窯

丹波 陶芳窯

800年の歴史と伝統は、産地の人々の気さくな人柄と家庭的な雰囲気に支えられているのだということを実感しました。

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