Buyers Report 2019.10.17

産地で感じた、和紙の素材としての可能性

阿波和紙 × genten銀座店

阿波和紙 あわわし

目利きのバイヤーが工芸品の故郷を訪ねて、産地のようすや製作風景をレポートするBuyers Report。
徳島市街から、吉野川沿いを車で約1時間。無限の可能性を秘めた阿波和紙の魅力と、産地のようすをレポートします。

DATA
工芸品名阿波和紙あわわし
故郷徳島
訪問先阿波和紙伝統産業館
FROM BUYER

gentenは環境や資源に配慮した素材と製法で、鞄をはじめとした革製品をお届けしてきました。 確かな素材でていねいに作られたモノだけが纏う、愛らしさや美しさ。 その魅力を通じて、一つ一つのモノに愛着を持って、大切に暮らしていくことの心地よさを実感してもらう。 それがgentenらしい、モノづくりを通じたライフスタイル提案です。
genten 銀座店のバイヤーが、阿波和紙の産地を訪ねました。

Report

徳島市の市街から、吉野川沿いを車で約1時間。自然豊かな場所に、阿波和紙伝統産業館はありました。

この日は夏休み中の小学生が「紙漉(す)き」を体験するために来館。私たちは、色紙やカレンダーの「紙漉(す)き」や、酸化して徐々に黄色から藍色に染まっていく「和紙の藍染め」を見学し、今まで想像していたものとは違う、アーティスティックな和紙の可能性を目の当たりにしました。

モダンな外観の建物。2階の展示スペースには、定期的にさまざまなクリエイターによる作品を展示。この日は、「紙こより」で織られた紙布や、和紙で作られたウェアーなどが展示されていました。

和紙の原料になる「コウゾ」。ここから繊維を取り出し、「紙漉(す)き」や「紙貼り」をして和紙を仕上げます。
さまざまな色や厚みの製品。植物染で染められた深くやさしい色合いが、とくに印象に残りました。
植物入りのカレンダー、色紙用の溜め漉き、和紙の藍染め、インテリア会社の壁紙のサンプル帳用の試作などを行っていました。

革と和紙は材質こそ違いますが、繊維というカテゴリーでは同じ。革と和紙を合わせること生まれる相乗効果をご期待ください。

徳島県は藍の産地でもあるので、藍染め体験をしてきました。 鳴門海峡の渦にちなんだ渦のような絞りのパターンを選び、巻いた状態で染液の中に浸け、広げ、また浸けという工程を3~4回ほど繰り返しました。
藍で染められたハンカチは透明度があり、本当に鳴門海峡の水の中にいるかのようでした。

Campaign キャンペーン

スタンプラリー