Buyers Report 2020.08.07

奥会津編組細工の歴史と確かな技術
職人の技にふれた貴重なひととき

奥会津編み組細工 × MARKUS
CRAFTS INFO
工芸品名奥会津編み組細工おくあいづあみくみざいく
産地福島
訪問先三島町生活工芸館
BUYER'S INFO

MARKUS
- モノだけでなく物語もお届けしたい。-
吉祥寺の街で8年目を迎える生活雑貨店です。日本各地に古くから生活の中で受け継がれてきた素朴で美しい手仕事の品々。現代の生活の中に取り入れたい物や次の時代に残していきたい日本の手仕事を、そのモノの背景にある物語と共にご紹介します。

Report

会津西方駅から20分ほど山道を歩くと三島町生活工芸館があり、
奥会津編組細工の歴史や産地の環境、作り手などについて知ることができます。

工芸館で実際に素材や製作過程の展示を見ながら、奥会津三島編組品振興協議会会長で山ブドウ細工の伝統工芸士である五十嵐さんと、ヒロロ細工職人さんにより、素材の採取から加工、編み込みといった全ての工程を、実演を交えながらご説明いただきました。

完成した工芸品を見るだけでは知ることの出来ない、素材ごとに必要な手技や時間の流れを見ることで、素材の良さを生かす工夫を随所に凝らしていることも知りました。

編組細工の昔と今、産地や職人を取り巻く環境の変化、材料確保のご苦労などといった職人さんならではのお話をうかがう貴重な体験です。

歴史ある奥会津編組細工を展示

山ブドウ細工職人五十嵐さんの見事な手さばき
ヒロロ細工職人さんの繊細な手仕事

奥会津編み組細工 おくあいづあみくみざいく

福島県大沼郡三島町の荒屋敷遺跡において、縄や籠の編み組等の断片が発掘されており、縄文時代より編み組の技術・技法が存在したことが明らかとなっています。
「会津農書」には、会津地方において野草の縄をもって籠を作っていると記されており、「東遊雑記」には、現在の三島町近郊において山菅(ヒロロ)を材料として蓑などの編み組細工が作られていると記されています。
また「伊那伊北谷四ヶ組風俗帳」には、マタタビの蔓を細くして「笊」を作り、山ブドウの皮で袋網(籠)を作っていたと記述されていることから、この時代においても、ヒロロ細工、マタタビ細工、山ブドウ細工が日常の生活用品として作られていたことがうかがわれ、今日まで受け継がれています。
福島県大沼郡三島町においては、昭和40年代から高齢化により、編み組細工製造従事者が減少していることから、数百年来受け継がれてきた技術・技法を維持・伝承するとともに自然との共生を目指す生活工芸品を地域産業として振興し発展することを目的とし、編み組細工の技術指導、品質管理、需要開拓等の『生活工芸運動』を重点施策として推進してきており、今日では従事者数も増加してきてます。

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