「プレインピープル名古屋ミッドランド スクエア」産地訪問レポート
東京店に続いて「プレインピープル名古屋ミッドランド スクエア」より、「近江上布」(滋賀)の産地に行かれた時の様子が届きました。
長い歴史をもつ日本の麻織物が、今も人々の手によって守られ、若い学生さんにまで伝えられていることに、ただただ感動!それを今度はプレインピープルさんがどのように私たちに伝えて下さるのかも楽しみです!
Japan Traditional Crafts Week(10/24-11/3)が今年は名古屋でも開催されます。プレインピープル名古屋ミッドランド スクエアも参加、近江上布とお取組みをさせて頂きます。
日本の麻織物には長い歴史がり、滋賀県湖東地域は室町時代から麻織物の産地であり、江戸時代には良質な麻織物として高宮布、その後生産拠点が琵琶湖の東の愛知郡へと移り昭和52年には麻織物の中でも絣(糸の段階で模様がつけられ、厳密に柄を再生すべく織られる)と生平(きひら)が近江上布として国の伝統的工芸に指定されています。私どもスタッフがお邪魔したのは滋賀県愛知郡愛荘町にある近江上布伝統産業会館、こちらでは麻の植物から繊維を取りだし、糸にして織るまでの一連を見せて頂け、そして布や上布を使った製品の展示販売をしている麻々の店があります。敷地内いにはなんと苧麻(麻の種類、別名ラミー)の栽培もしているそうです。お邪魔した時は地元の学生さん達が苧麻から繊維を取りだす苧引きの実習をしているところでした。そこから糸を紡ぐ手績み(てうみ)、これももちろん、ハンドで行われ、更に糸が織り機にかけられ、一枚の布になります。(この後に仕上げ作業も)。一つひとつの作業が気が遠くなるほど、根気が必要。そうしたクラフトマンシップを動画で紹介いたします。
伝統産業会館で手績みをする職人さん。時間のかかる仕事です。
地機、天秤腰機で、上布が織られてます。職人の技。