
JTCW2022参加店舗のバイヤーが、全国の産地に足を運んだ様子を紹介する
“バイヤーズレポート”。
フランスのアパレルブランド「Armor-lux」が選んだのは福田るいさんの小代焼。まるでフランスのヴィンテージのような独創的な器の素晴らしさはもちろん、福田さんのお人柄にすっかりファンになってしまったそうです。
小代焼 [熊本]
Armor-lux [東京 中目黒]
もともと小代焼の独特な白さがフランスのヴィンテージ器のようだと感じていたんです。それでフランスのアパレルブランドであるArmor-luxとマッチしそうだと思いました。福田るいさんの作品を見た時に独創的ながらも、どこか懐かしいようなフランスの骨董市にありそうな器が素敵だなと感動しました。素朴なのに、オリジナリティが高くバリエーションも豊富にあります。
住居と作業場、窯、作品を保管している倉庫などが並ぶ
自然豊かな美しい場所にある瑞穂窯で福田るいさんとお会いして焼き物に対する思いなどをお伺いしました。器も独創的でとても自由だと思っていましたが、ご本人の器に対する考え方もとても自由で本当に素晴らしいなと思いました。例えば、るいさんが“箸置き”として作ったものがあったとしても、それはただ箸置きとしてだけ使うものではなく、小皿として薬味を入れたり、醤油さしにしたりしてもいい。使い手の自由な発想に委ねたいという考え方です。そういった目で器を見ると、たしかに何通りもの使い方が見えてくるんです。自分だったらこうも使いたいな、なんて思いながら器を選ぶ楽しみを与えてくれます。
そうなんです!Armor-luxには犬連れの方が多くいらっしゃるというお話をさせていただいところ、以前制作したことがあるという犬のブローチを提案していただいて今回、特別に取り扱いさせていただくことになりました。すごく可愛いんです!
他ではあまり見られないものだと思うので、ぜひこの機会に手に取っていただければと思います。
釉薬で象嵌(ぞうがん)を施す作業はとても手間がかかっている。
福田るいさんの真摯に器に向き合い制作を続けている姿やお人柄にすっかりファンになってしまいました。器を見ればその思いを感じていただけれると思います。
台皿とよばれる独創的な器
箸置きは選ぶ楽しさにあふれている
今回は白い器を中心に紺などの器や箸置きなどさまざまなアイテムを取り揃えています。実際に見て器を通して福田るいさんのお人柄や焼き物に対する思いを感じていただければ嬉しいです。