独自技法で唯一無二の発色を生み出す
「高岡銅器」モメンタムファクトリー・Orii

2022.10.14

JTCW2022参加店舗のバイヤーが、全国の産地に足を運んだ様子を紹介する
“バイヤーズレポート”。
セレクトショップにレストランが併設されている「the GARDEN」。お店でも使える伝統工芸品を扱いたいと富山県の高岡銅器 モメンタムファクトリー・Oriiをチョイス。産地を訪れ、その先鋭的な考え方や活動に感動したと言います。

高岡銅器 [富山]

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the GARDEN [東京 中目黒]

高岡銅器は前からご存じだったのでしょうか?

独自技術によって唯一無二の発色となる

以前インテリアショップで高岡銅器のキャッシュトレイを見たことがあって、頭の片隅にはありました。レストランでも使えるアイテムを…と探していた時に、モメンタムファクトリー・Oriiさんの高岡銅器を見て、すごく素敵だなって思ったんです。

“着色”とは、薬品や炎をコントロールし発色させる伝統技術

産地を訪れてみたら高岡は土蔵造りの美しい町並みで、モメンタムファクトリー・Oriiさんの工場に併設されたギャラリーも土蔵造りで趣があってとてもモダンでカッコよかったです。WEBサイトもとても充実されていて、VRで工場見学を体験できるんです。

糠みそを塗り、バナーで焼く。糠みその燃えたあとが唯一無二の模様になる

モメンタムファクトリー・Oriiさんはオリジナルの着色技術を磨かれていて、唯一無二の発色を作り出します。なかでも特にブルーに感激しました。さまざまに表情を変える海のように一つとして同じ模様、発色はなく深く美しい色彩で、今回取り扱わせていただくことにしました。

銅器というと、お手入れが難しそうなイメージがあります。

着色量や成分によって発色はさまざまに表情を変える

銅というと経年と共に黒ずんだりするイメージがあると思いますが高岡銅器の魅力はそこにあるのではないでしょうか。高岡銅器の黒ずみは自分と共に歴史を刻んだ証です。一緒に年齢を重ねながら渋味を増していく高岡銅器と過ごす贅沢を感じて欲しいです。その時々の色味を楽しみながら年々、鈍い色が深まっていく様はまるで木や皮などの自然物のようです。モメンタムファクトリー・Oriiさんの高岡銅器は使えば使うほど魅力が高まっていくので年々愛おしさが増していくと思います。今回、カトラリーの他にワインクーラーなども扱います。共に人生を過ごす、自分だけのお気に入りを見つけていただければと思います。