ファニーで愛おしい
宮城「弥治郎こけし」の魅力

2022.10.13

JTCW2022参加店舗のバイヤーが、全国の産地に足を運んだ様子を紹介する
“バイヤーズレポート”。
銀座で木工アイテムを取りそろえるコンセプトショップ「GINZA HAKKO 木の香」は弥治郎こけしの産地、宮城県白石市を訪れました。年2回東北の伝統こけし展を開催するなど、以前からこけしを取り扱っていましたが産地を訪れるのは初めてでした。

宮城伝統こけし [宮城]

×

GINZA HAKKO 木の香
[東京 銀座]

産地訪問はいかがでしたか?

工人の皆さんにお会いして、その親しみやすさとあたたかさに驚きました。こけしの材料になる木が生い茂る山に囲まれた自然豊かな場所もとても素晴らしかったです。栽培した木を乾燥してから切り出し旋盤で削り、絵付けをして仕上げるまでの工程を見させていただいて、いつもは店頭に並んだ姿しか見たことがなかったこけしが本当に貴重なものなんだと思い知りました。作り手の技術力とこけしに対する情熱から生まれるこけしを改めて愛おしく感じました。

こけしは一人の工人が削りから色付けまですべて行う

弥治郎こけしの魅力を教えてください

宮城伝統こけしには様々な系統があり、その一つが白石市で作られている弥治郎こけしです。弥治郎こけしは他の系統のこけしに比べて表情がとてもファニーで色や柄もモダンでポップだと思います。工人さんごとに、お顔の表情やデザインが違うのも魅力的です。繊細な絵付けが施されるこけしには一つとして同じものはありません。自分だけの一つを見つける楽しみがあると思います。

工人ごとに顔の特徴や表情が違う

今回取り扱う弥治郎こけしのラインナップを教えてください

コレクターの方たちは大きなサイズのものを求めれることも多いのですが、初めてこけしの購入を検討する皆さんは小さいものの方が取り扱いやすいですよね。なので10㎝以内の小さいこけしも用意しています。伝統のものはもちろん、現代風の柄を取り入れた創作こけしなど、9名の工人さんのこけしを扱います。工人さんごとに特徴が違うので、それぞれの方の個性が分かりやすく伝えれるように展示を工夫したいと思っています。同じ弥治郎こけしでも工人さんによってこんなに違うんだ、ということを知っていただいて好きな工人さんを見つけて欲しいと思います。

帽子をかぶったこけしや、きのこ型のこけしなど、9名の工人の個性が楽しめる。

コラボレーション企画として、それぞれの工人の方の特徴をいかした今回だけのオリジナルこけしを作っていただきます。今回のイベントでしか手に入れることができないものが揃うので、ぜひ足を運んで実際に見ていただけたら嬉しいです。