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report 2017.09.12
Floyd KITTE 丸の内店 × 木曽漆器 (長野)

from Editors

吹き抜けの空間が印象的なJPタワーの商業施設「KITTE(キッテ)」内にあるFloyd KITTE 丸の内店は、シンプルな什器にFloydのオリジナルアイテムとセレクトしたアイテムが所狭しと並べられています。天井が5メートルほどあることもあり、ゆったりとお買い物を楽しむことができます。
今年、初めてJTCWに参加した店舗ですが、日ごろから産地とのやり取りは慣れているようで、オリジナル商品開発も数多く行っています。 今回の取組み先である、木曽漆器の丸嘉小坂漆器店への訪問は、秋のイベントに向けてのイメージを構築するうえで大変充実したものになったようです!

Floyd KITTE 丸の内店 × 木曽漆器 (長野)

BUYER’S REPORT

JTCWでの取組み先、木曽漆器の産地を訪ねにJR中央本線の木曽平沢駅に到着しました。今回は初顔合わせということで、挨拶と工房見学、取扱い商品選定などをしてきました。

早速の工房見学です。

Floyd KITTE 丸の内店 × 木曽漆器 (長野)

左 丸嘉小坂漆器店は昔ながらの木造の家屋で、落ち着いたたたずまいの中にも看板の丸嘉小坂漆器店のフォントがモダンな印象を与えます。
右 工房には、若い女性が多くいらっしゃり、意外でした。制作する作品に、若い女性の感性が活かされていると感じました。

Floyd KITTE 丸の内店 × 木曽漆器 (長野)

左は、丸嘉小坂漆器店さんの技が光る逸品でもある、蕾クリスタルボウルを作製しているところです。ガラスに細い筆でカラフルな漆を描いています。繊細なタッチが求められます。訪問前から蕾クリスタルボウルの絵付けを実際に見たかったので貴重な時間でした。
中 細い筆で1本1本線を描いた後に、線を隠すように上から漆を塗り重ねています。外側からは、触覚で漆を感じられ、内側には、色とりどりに覗く花の蕾を連想させるような器となります。
右 漆を乾かす室(むろ)と呼ばれる乾燥室には、食器はもちろん大きな家具まで入れられます。季節や湿度、温度に合わせ、加湿などをしながら乾きやすい状態にします。漆を塗ることと同じように、乾かす事も気を使う工程の一つだそうです。

Floyd KITTE 丸の内店 × 木曽漆器 (長野)

工房にギャラリーが併設されていて、商品を一堂に見ることが出来ます。ここで、商品が並んだ様子を見ることが出来たおかげで、イベント期間中に展開するイメージを持つことが出来ました。こちらの商品をFloyd KITTE 丸の内店内のこの辺りに展開しよう、などと具体的に思い描くことが出来ました。
商品は、ガラスに漆を塗った独自に展開するもののほかに、塗りのお盆などもあります。

Floyd KITTE 丸の内店 × 木曽漆器 (長野)

工房の外観。風情のあるたたずまいです。
山と川の自然あふれる気持ちの良い場所に丸嘉小坂漆器店さんの工房・店舗があります。又、重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、漆器店が立ち並ぶ景観も楽しむことができます。

産地に訪問することの意義を理解できた訪問となりました。
モノづくりの背景や歴史、実際に製造している現場を見ることにより、木曽漆器に対する理解度がさらに上がりました。
どんな人がどこで、どのような手順で作っているかを間近で見る前と後では、商品に対しての感じ方もまるで違うことに気づきます。

秋のイベントへ向けての全般的なお話しと、オリジナル商品に向けたお話しもできたので大変有意義な時間となりました!
KITTE内の店舗で見る、丸嘉小坂漆器店の商品との出会いがまた楽しみです!

COLLABORATION

Floyd KITTE 丸の内店 × 木曽漆器 (長野) JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK 2017丸の内エリア
Floyd KITTE 丸の内店 この店舗に行く

参加産地と店舗では、春から二人三脚で企画を進めており、産地への訪問もこのイベントの重要な取り組みの一つです。産地「作り手」とお客様「使い手」をつなぐ店舗の「売り手」には、とても重要な役割があります。「作り手」の制作にまつわる様々な苦労や想いを、商品を買って使ってくださるお客様に伝えられるのは「売り手」だからです。
JTCWでは、開催期間中に並ぶ商品がどのような環境で生まれ、作り続けられてきたのか。どのようにしてそれらが今回並ぶことになったかの経緯も紹介したいと考えています。
そうすることで、工芸品に接する際に少しでも身近に感じてもらい、興味を持ってもらえたら、このイベントもより楽しんで参加いただけるでしょう!

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