今年度のJTCWについてはこちらをご覧ください。
今年度のJTCWについてはこちらをご覧ください。
facebook
report 2017.10.18

日比谷花壇 日比谷公園店 × 熊野筆 (広島)

from Editors

JTCWに2015年より3回目の参加となる「日比谷花壇 日比谷公園店」。日比谷公園の緑豊かな中に、緑やお花であふれる店舗を構える同店では、定期的にマルシェ等のイベントも開催しています。

1回目の参加では、「伊万里・有田焼」、翌年は「内山紙」と取り組みました。 お花と工芸品の演出も非常に相性が良く、毎年取組む工芸品のカテゴリーを変えて楽しませてくれています。
今年は女性向けを意識した化粧筆とお花の取り合わせです。 毎年オリジナルアイテムも披露して楽しませてくれていますが、今年の熊野筆とはどんな企画になるのでしょうか。
熊野筆の産地、広島県への訪問の様子をご紹介します。

日比谷花壇 日比谷公園店 × 熊野筆 (広島)

BUYER’S REPORT

初めに、町営の「筆の里工房」をご案内いただきました。「筆の里工房」は広島県熊野町にあり、伝統的工芸品「熊野筆」の生産地です。そこでは、色々な種類の熊野筆を見たり伝統工芸士の方が熊野筆の制作をしているところを見学したりしました。

熊野筆は(1)国(経済産業省)から指定を受けた伝統的工芸品で広島県の特産品であるとともに、(2)全国の約8割を占める生産量を誇っており、現在でも(3)熊野町で約2,500人が筆づくりに携わる仕事をしているそうです。※熊野筆公式サイトによる

左 筆の里工房/中央 筆の里工房にて「世界一大きな筆」。そびえ立つ筆を見るのはもちろん初めてでした。/右 熊野筆の技術を用いて描かれたお面です。

その後「晃祐堂」の工場にお邪魔し、会社説明を受け商品企画を進めました。 産地への訪問は、実際にお花をデザインするデザイナーと本社の企画担当、ショップ事業の責任者を含め複数名で伺いました。アイデアが活発に飛び出し、商品企画もスムーズに実現できました。初日に企画アイデアを提案したところ、翌日に早速、晃祐堂さんがサンプル制作してくださり、とてもスピーディに企画が進められました。また、打合せ時もサンプルがたくさんあるため説明も分りやすく、またこちらからの意向もお伝えしやすく、とても有意義な出張となりました。

左 「筆の里工房」書筆製造工程紹介。職人技を見学しました。/中央 「筆の里工房」ショールーム/右 晃祐堂のショールームの様子

翌日も晃祐堂さんの工場での制作現場を見学し、熊野筆の手作り体験にも参加しました。その後、商品企画の続きを行いました。

今回の商品はJTCW期間後も定番商品として長く展開したいので、実際に商品化するための具体的な打ち合わせにも力が入りました。2日間の訪問は、たくさんの熊野筆の魅力を学び、実際に触って熊野筆の使用感を体験することで商品へのイメージが湧き、高揚感を持って商品企画を進められた貴重な訪問となりました。

左 訪問に行った私たちも工場内にて筆づくり体験をしました/右 筆を制作中の工場内の様子

左 出来上がったフェイスブラシ/右 充実の出張を終え、帰路に就く際に見上げた広島の空です。

秋には、日比谷花壇オリジナルのフェイスブラシをご紹介予定です。お楽しみに!

COLLABORATION

日比谷花壇 日比谷公園店 × 熊野筆 (広島) JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK 2017銀座・有楽町エリア
日比谷花壇 日比谷公園店 この店舗に行く

参加産地と店舗では、春から二人三脚で企画を進めており、産地への訪問もこのイベントの重要な取り組みの一つです。産地「作り手」とお客様「使い手」をつなぐ店舗の「売り手」には、とても重要な役割があります。「作り手」の制作にまつわる様々な苦労や想いを、商品を買って使ってくださるお客様に伝えられるのは「売り手」だからです。
JTCWでは、開催期間中に並ぶ商品がどのような環境で生まれ、作り続けられてきたのか。どのようにしてそれらが今回並ぶことになったかの経緯も紹介したいと考えています。
そうすることで、工芸品に接する際に少しでも身近に感じてもらい、興味を持ってもらえたら、このイベントもより楽しんで参加いただけるでしょう!

buy a term paper now

MENU

CLOSE