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report 2017.09.04
安藤七宝店 東京支店 × 会津塗

from Editors

4年目のJTCWに4回連続参加となる「安藤七宝店 東京支店」は、銀座の風格あるたたずまいにふさわしい、気品ある店舗構えです。1年目「伊賀くみひも(三重)」2年目「駿河雛人形(静岡)」3年目「甲州手彫印章(山梨)」、そして今年は福島の会津塗とのコラボレーションです。今回取り上げる、七宝と漆の工芸品は、共に豊かな彩色の世界を楽しませてくれることでしょう。
秋のJTCWに向けて、まずは産地を知るために、担当者は工房を数か所回ってきました。時間のかかる製造工程を丁寧に目の前で見せてもらい、実際に触れさせてもらったことで商品の魅力をより多くの人に伝えたくなったそうです。今回の訪問では、出来上がった商品のみならず、制作に必要な道具やそれを使う職人の後継者不足など、商品に関連した多くの勉強が出来たそうです。

安藤七宝店 東京支店 × 会津塗

BUYER’S REPORT

真夏の盛りに、会津塗の製法を担う工房を数か所巡ってきました。
降車駅は会津若松です。
会津の街を歩いていると、漆器のお店もたくさんあり産業としての大きさを感じました。

木部を制作する竹内木工所さんでは最新の機械や以前使っていた道具など貴重なものを拝見させていただきました。

安藤七宝店 東京支店 × 会津塗

左 現在ではレーザーで細かい仕事も受けることが出来るそうです。/中央 訪れた日はお雛様の外箱の製作に追われていました。/右 代々伝わるカンナなどの道具は貴重な財産だそうです。道具を作る方も減っていると仰っていました。

漆器の工房が連なる漆器団地内にある大和塗装さんでは分業制での制作工程を見せていただきました。

安藤七宝店 東京支店 × 会津塗

左 吹き付け作業をおこなっています。/右 細かい箇所は手作業で行っています。人数が少ない中で、分担して行っています。

次に訪れた川俣蒔絵工房では蒔絵の基本的な技法と、息を飲むような美しい川俣作品の数々を見せていただきました。

安藤七宝店 東京支店 × 会津塗 安藤七宝店 東京支店 × 会津塗

左 指にはめるパレットのような道具。この道具も工芸品として通ずるくらい美しいものでした。/右 繊細な筆線にため息が漏れます。

次に会津塗業界では若手の吉田漆工房さんへ。こちらでは漆の特徴、手塗りの工程などを細かくご説明頂きました。

安藤七宝店 東京支店 × 会津塗

左 ご自身で製作されたテーブルに漆が入った容器が並べられています。/右 熱心に工程の説明をしてくださる吉田徹さん

安藤七宝店 東京支店 × 会津塗

左 補強のために、麻や綿の布を糊漆で貼ったものを触らせてもらいました。/右 工程ごとの手触りの違いを確かめています。完成品は肌に吸い付くような感触で、ずっと触れていたくなりました。

そして楽しみは土地の美味しいものです!

安藤七宝店 東京支店 × 会津塗

左 お昼に頂いた地元名物、高遠蕎麦。会津藩主保科正之公ゆかりのそばだそうです。大根の絞り汁の辛いつゆがお蕎麦に合って、大人の味を楽しみました。美味しかったです! /右 会津の郷土料理こづゆ。貝柱のだしが上品な具だくさんのおつゆです。こちらも美味しくいただきました。

最後にお伺いした福西惣兵衛商店さんでは、具体的な商品の選定などについてお話ししました。
どこの伝産品にも言えますが、次の世代の担い手の減少などをはじめとした厳しい現状を伝えられます。今回、バイヤーと店頭に立つ販売員と訪問をしまして、産地の方々からお話しいただいたことを、お客様に伝える役割の大きさを実感した訪問となりました。
JTCW期間中は、「伝え手」としての役割を特に意識して、産地で見て聞いてきたことをより多く皆様に伝えられるようにしたいと思います。そして、会津塗のすばらしさを少しでも多くの方に伝えたいと思います。

COLLABORATION

安藤七宝店 東京支店 × 会津塗 JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK 2017銀座・有楽町エリア
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参加産地と店舗では、春から二人三脚で企画を進めており、産地への訪問もこのイベントの重要な取り組みの一つです。産地「作り手」とお客様「使い手」をつなぐ店舗の「売り手」には、とても重要な役割があります。「作り手」の制作にまつわる様々な苦労や想いを、商品を買って使ってくださるお客様に伝えられるのは「売り手」だからです。
JTCWでは、開催期間中に並ぶ商品がどのような環境で生まれ、作り続けられてきたのか。どのようにしてそれらが今回並ぶことになったかの経緯も紹介したいと考えています。
そうすることで、工芸品に接する際に少しでも身近に感じてもらい、興味を持ってもらえたら、このイベントもより楽しんで参加いただけるでしょう!

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